Topics
最新情報
業界知識
2025.04.02

介護職の転職で重視すべきポイント - 安定したキャリアとワークライフバランスのために

介護職の転職で重視すべきポイント - 安定したキャリアとワークライフバランスのために

特養で働く介護職員の方々にとって、職場環境は日々の充実感や長期的なキャリア形成に大きく影響します。転職を考える際には、単に給与だけでなく、様々な要素を総合的に検討することが大切です。この記事では、介護職の転職において重視すべきポイントを解説します。

1. 介護職から転職する主な理由とその背景

介護職の方々が転職を考える理由はさまざまですが、多くの場合は以下のような背景があります。

身体的・精神的負担の軽減を求めて
介護の仕事は身体的負担が大きく、腰痛などの身体トラブルを抱える方も少なくありません。また、認知症ケアなどでは精神的な負担も大きいため、より負担の少ない環境を求めて転職を検討する方がいます。

キャリアアップやスキルアップのため
同じ施設で長く働いていると、スキルや知識が固定化してしまうことがあります。新しい介護技術を学んだり、管理職としてのキャリアを目指したりするために転職を選ぶケースもあります。

ワークライフバランスの改善
シフト制や夜勤がある介護の仕事は、プライベートの時間確保が難しいことがあります。家庭との両立や自己啓発の時間を確保するために、より働きやすい環境を求める方もいます。

人間関係の改善
職場の人間関係は仕事の満足度に大きく影響します。チームワークや上司との関係に課題を感じ、より良い人間関係が期待できる環境への転職を検討することもあるでしょう。

介護職は社会的に重要な仕事ですが、個人の健康やライフスタイルとのバランスを取ることも大切です。理想と現実のギャップを感じたときは、転職によって新たな可能性を見つけることも選択肢の一つです。

2. 次の職場選びで重視すべき5つのポイント

転職先を選ぶ際には、以下のポイントを重視することで、長く働ける職場環境を見極めることができます。

労働環境と福利厚生の充実度

シフト体制と休日数
年間休日数やシフトの組み方は、生活の質に直結します。一般的に年間休日が120日以上ある施設なら、プライベートの時間も確保しやすいでしょう。また、希望休が取りやすいかどうかも確認しておきたいポイントです。

残業の実態
求人情報に記載されている残業時間と実際の状況は異なることがあります。面接時に残業の実態について質問したり、口コミサイトで情報収集したりすることで、より実態に近い情報を得ることができます。

福利厚生の内容
住宅手当や家族手当、資格取得支援制度など、給与以外の待遇も重要です。特に医療費補助制度があると、自身や家族の健康管理に役立ちます。

実際に、タムスグループなどの大手法人では、医療費補助制度(職員本人と配偶者、お子様:100%)や住宅手当、単身寮制度などの充実した福利厚生を整えています。このような制度があると、生活の安定に大きく貢献します。

施設の理念と介護方針

介護に対する考え方
施設によって介護に対する考え方や方針は異なります。例えば「おむつゼロ・下剤ゼロ」を目指す施設もあれば、リハビリテーションに力を入れている施設もあります。自分の介護観と合致する施設を選ぶことで、やりがいを感じながら働くことができます。

教育・研修制度
継続的な学びの機会があるかどうかは、長期的なキャリア形成に重要です。年次別の研修や専門スキル習得のためのプログラムがある施設では、スキルアップしながら働くことができます。

施設の理念や方針は、施設見学や説明会に参加することで具体的に知ることができます。求人情報だけでなく、実際の現場の雰囲気や利用者との関わり方を確認することが大切です。

設備や介護機器の導入状況

介護ロボットやICT機器の活用
最新の介護ロボットや見守りシステムを導入している施設では、介護スタッフの身体的負担が軽減されています。例えば、見守り支援システムや超低床ベッドの活用、タブレット端末での記録入力など、ICTを活用することで業務効率化を図っている施設も増えています。

移乗介助機器の有無
利用者の移乗介助は腰痛の原因になりやすい作業です。リフトや滑らせるシートなどの移乗介助機器が導入されていれば、スタッフの身体的負担が大幅に軽減されます。

設備や機器の導入状況は、施設の介護スタッフへの配慮を示すバロメーターとも言えます。スタッフの負担軽減を考えた環境整備がされているかどうかを確認しましょう。

医療機関との連携体制

医療機関とのネットワーク
介護施設と医療機関の連携は、利用者の安全と安心につながります。グループ内に医療機関を持つ法人や、近隣の病院と連携協定を結んでいる施設では、利用者の体調変化時にスムーズな対応が可能です。

看護師の配置状況
施設内の看護師の人数や夜間のオンコール体制など、医療面でのサポート体制も重要なポイントです。看護師が手厚く配置されていると、介護スタッフも安心して業務に集中できます。

実際に、医療法人や社会福祉法人を複数持つ法人では、介護施設と医療機関が密に連携し、全体の介護の質を向上させているケースが多いです。このような連携体制があると、利用者だけでなくスタッフにとっても安心感につながります。

キャリアパスと評価制度

昇進・昇給の基準
長く働くなら、キャリアパスが明確に示されているかどうかは重要です。資格取得や経験年数に応じた昇給制度や、リーダー・主任・管理者へのキャリアアップの道筋が明確になっていると、モチベーションを保ちながら働くことができます。

評価制度の透明性
公平で透明性のある評価制度があるかどうかも確認しましょう。例えば、「接遇マイスター制度」など、介護資格以外の評価軸があると、幅広いスキルや貢献が評価される環境と言えます。

介護業界でも、働く人のモチベーションを高める工夫をしている法人が増えています。自分の頑張りがしっかりと評価され、待遇に反映される環境を選ぶことで、長期的なキャリア形成が可能になります。

職場選びは単に今の条件だけでなく、5年後、10年後の自分をイメージして選ぶことが大切です。これらのポイントを総合的に検討し、自分に合った環境を見つけましょう。

3. 最新の介護業界情報とトレンド

介護業界は常に変化しています。最新のトレンドを把握することで、将来性のある職場選びや自身のスキルアップの方向性を見極めることができます。

介護ロボットやICT導入の現状

見守りシステムの普及
センサーやカメラを活用した見守りシステムの導入が進んでいます。これにより、夜間の巡回回数を減らしながらも、利用者の安全を確保することが可能になっています。導入施設では職員の負担軽減と睡眠の質向上につながっています。

記録業務のデジタル化
タブレットやスマートフォンを使った介護記録システムの導入により、紙媒体での記録と比べて業務効率が大幅に向上しています。音声入力機能を備えたシステムも登場し、より素早く正確な記録が可能になっています。

コミュニケーションロボットの活用
認知症ケアの現場では、PEPPERやPALROなどのコミュニケーションロボットを活用したレクリエーションも増えています。これらは利用者の認知機能維持・向上だけでなく、スタッフの業務負担軽減にも貢献しています。

ICT化が進む施設では、これまで記録や事務作業に費やしていた時間を、利用者との直接的なコミュニケーションに充てられるようになり、介護の質の向上につながっています。

処遇改善と働き方改革の動向

処遇改善加算の拡充
介護職員の処遇改善のための加算制度は継続的に拡充されています。特定処遇改善加算やベースアップ等支援加算などにより、経験や技能に応じた給与体系が整備されつつあります。

働き方改革の推進
介護業界でも働き方改革が進んでおり、シフト制の柔軟化や有給休暇取得の促進、残業時間の削減などの取り組みが行われています。育児や介護と仕事の両立支援制度を充実させている施設も増えています。

外国人介護人材の受け入れ
人材不足解消のため、EPAやアジア諸国からの技能実習生、特定技能人材の受け入れが増加しています。多様な文化背景を持つスタッフとのコミュニケーションスキルが評価される場面も増えてきました。

介護業界全体の動向を把握することで、転職先選びの視野が広がります。ICTや介護ロボットを積極的に導入している施設や、処遇改善に積極的な法人を選ぶことで、将来性のあるキャリアを築くことができるでしょう。

新たな介護モデルの広がり

自立支援介護の浸透
「お世話型介護」から「自立支援型介護」へのシフトが進んでいます。利用者の残存機能を活かし、できることは自分で行ってもらう介護スタイルが主流になりつつあります。このアプローチは、利用者のQOL向上だけでなく、介護スタッフの身体的負担軽減にもつながっています。

科学的介護(LIFE)の推進
科学的介護情報システム(LIFE)の活用により、介護の効果を科学的に検証する流れが広がっています。データに基づいたケアの実践と改善のサイクルが重視され、より効果的な介護サービスの提供が可能になっています。

地域包括ケアシステムの発展
施設内だけでなく、地域全体で高齢者を支える地域包括ケアシステムの構築が進んでいます。複数のサービスを連携させながら提供する「複合型サービス」が増加し、多職種連携のスキルを持つ人材の需要が高まっています。

介護業界は常に変化しており、新しい知識やスキルの習得が求められています。転職を機に、最新の介護モデルやシステムを学べる環境を選ぶことで、将来的なキャリアの可能性が広がるでしょう。

施設種別によるキャリアパスの違い

特別養護老人ホーム(特養)
安定した雇用環境と福利厚生の充実が特徴です。多くの場合、正社員としての雇用形態があり、長期的なキャリア形成が可能です。ユニットケアを導入している施設では、少人数の利用者を担当するため、きめ細かなケアを提供できる反面、一人当たりの業務量が多くなる傾向があります。

グループホーム
9名程度の少人数制で、家庭的な環境での認知症ケアが中心です。利用者との関係性を深く築きやすく、認知症ケアのスキルを高めたい方に適しています。ただし、小規模施設のため、スタッフ数が少なく、一人で多くの業務をこなす必要があるケースもあります。

有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅
比較的元気な高齢者が多く、重度の介護が必要な方は少ない傾向があります。接遇やホスピタリティが重視され、サービス業的な要素も求められます。民間企業が運営するケースが多く、キャリアアップの機会が豊富な反面、収益性を重視する場合もあります。

施設種別によって業務内容や求められるスキル、キャリアパスが異なります。自分の強みや将来目指したい方向性に合わせて、転職先の施設種別を選ぶことも重要です。最近の傾向としては、一つの法人が複数種類の施設を運営しているケースも増えており、法人内での異動によって様々な経験を積むことができる環境も増えています。

介護業界のトレンドや施設種別の特徴を把握することで、自分に合った転職先を見つけやすくなります。単に条件の良い職場を探すだけでなく、長期的なキャリア形成を視野に入れた選択をすることが、充実した介護職人生につながるでしょう。

4. 転職後の適応とキャリアアップのポイント

転職は新たなスタートです。新しい環境に早く馴染み、長期的なキャリアを築くためのポイントを押さえておきましょう。

新しい職場環境への適応のコツ

まずは観察と理解
どの介護現場にも独自のルールや暗黙の了解があります。最初の1〜3ヶ月は、施設の方針や業務の流れ、利用者の特性をよく観察し、理解することに努めましょう。「前の職場では…」という発言は控え、まずは新しい職場の方法に適応することが大切です。

積極的な報告・連絡・相談
わからないことは素直に質問し、業務の進捗状況はこまめに報告する習慣をつけましょう。特に介護記録の書き方や申し送りのルールは施設によって異なるため、先輩スタッフに確認するのが良いでしょう。

人間関係構築の工夫
休憩時間などを利用して、少しずつ同僚とのコミュニケーションを深めていきましょう。特に介護の現場では、スタッフ間の信頼関係が業務の質に直結します。まずは挨拶を大切にし、笑顔で接することから始めましょう。

長期的なキャリアプランの立て方

資格取得によるスキルアップ
介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)などの上位資格取得を計画的に目指しましょう。多くの施設では資格取得支援制度を設けており、勉強会を開催したり、試験費用を補助したりしています。自身のスキルアップが給与アップやポジションアップにつながります。

専門分野の確立
認知症ケア、終末期ケア、リハビリテーションなど、特定の分野に強みを持つことで、職場での存在価値が高まります。興味のある分野の研修に積極的に参加し、専門性を高めていきましょう。

管理職を目指すルート
将来的に主任やユニットリーダー、施設長などを目指す場合は、日々の業務だけでなく、施設運営の全体像を把握する意識を持ちましょう。例えば、加算の仕組みや人員配置基準など、介護保険制度の知識を深めることも重要です。

転職後は、焦らず着実に新しい環境に適応していくことが大切です。そして、日々の業務を丁寧にこなしながらも、常に「次のステップ」を意識することで、介護のプロフェッショナルとして成長し続けることができます。

特に最近は、介護業界でもキャリアパスが多様化しており、現場でのケアワークだけでなく、ICT導入のリーダーやケアプラン作成のスペシャリスト、教育担当など、様々な専門性を活かした役割が生まれています。自分の適性や興味を見極めながら、長期的なキャリアビジョンを描いていくことが大切です。

5.(仮称)タムスさくらの杜亀戸について

東京・埼玉・千葉に5つの医療法人と2つの社会福祉法人を持つタムスグループが2025年に開設予定の特別養護老人ホームです。病院や介護施設など、各種施設を約80ヶ所運営し、6,000名以上のスタッフが働いてる大きな法人ですので、入社後の研修や福利厚生は手厚く準備しております。

また、30年に渡り地域に根ざして医療・福祉サービスを提供。介護施設としては、おむつゼロ・下剤ゼロを目指しています。

施設の特徴:

  • 入所定員120名(ユニット90床、従来30床)
  • ショートステイ12床
  • ケアハウス30床
  • 都市型軽費老人ホーム8床

働く環境の特徴:

  • ICTシステムによる業務効率化
  • 充実した研修制度
  • グループ医療機関との連携
  • 医療費補助制度(職員本人と配偶者、お子様:100%)
  • 住宅手当や単身寮制度
  • 年間休日121日(2026年度予定)

医療・介護・福祉の連携を重視するタムスグループだからこそ実現できる、安心で質の高いケア環境で、あなたの経験を活かしてみませんか?

募集職種について

介護スタッフ、看護師、准看護師、管理栄養士、柔道整復師、理学療法士、作業療法士、ケアマネ、生活相談員、事務職、副施設長など、幅広くオープニングスタッフを募集しています。 募集中の職種はこちらからご確認ください。
<募集要項>


新しい環境でのキャリアアップにご興味がある方は、まずはお気軽に説明会にお越しください。 以上の情報を参考に、ご自身の希望や条件に合った施設を見つけていただければ幸いです。転職は人生の大きな転機となりますので、十分な情報収集と検討を行ってください。

この記事のタイトルとURLをコピーする
募集要項は
コチラ
説明会 面接
予約受付中